【企画】ゲームのテーマとストーリーを考えてみるお話
最初に
本記事は以下の書籍を参考に知見と感想を自分なりにまとめたものとなります。
ゲームシナリオの書き方 第2版 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣
- 作者: 佐々木智広
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/12/16
- メディア: 単行本
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引き続き、ゲームの企画について考えてみます。今回はゲームのテーマとストーリーのお話。相変わらず僕は、
「テーマ?ストーリー?何を書けばいいんだ?何もわからん」
という状態なわけです。なのでテーマから順番に考えてみることにします。
テーマを定める
テーマは以下の2つのタイプに分類できます。
- 「最強」「純愛」「家族愛」などの、ゲームに一定のイメージや方向性を導き出すための一言タイプ
- 「この世の命が、蘇る(大神)」、「どうあがいても絶望(SIREN)」のような、キャッチフレーズタイプ
キャッチフレーズタイプには更に、上記に挙げたものの他にも疑問形で投げかけるような言い回しもあります。
- 「君はもうクラウドになったかい?(FF7)」
- 「あなたはこの星を守れますか?あなたはこの愛を守れますか?(スターオーシャン セカンドストーリー)」
- 「君はもう伝説を見たか?(ゼルダの伝説 時のオカリナ)」
このような形にするとキャッチコピーを見た人は、「どんな答えが待っているのだろう」と、ついつい思案してしまいます。
キャッチフレーズは以下のまとめサイトが参考になるかもしれません。
秀逸・有名なゲームのキャッチコピーまとめ一覧【300件】 - ラノベ見聞録
ストーリーでテーマを伝える
テーマを決めたら、次はそのテーマをプレイヤーに「物語る」ための「ストーリー」が必要となります。
まずは、ゲームの目的とテーマをリンクさせて見ましょう。
まずはゲームの目的とテーマをリンクさせる
先ほどのキャッチコピー例で言うと、大神なら「この世の命が、蘇る」と言うキャッチコピーと「怪物ヤマタノオロチを倒し、ナカツクニと言う国の安寧を取り戻す」と言う目的をリンクさせて「このゲームは、とある国の真の平和を取り戻すために怪物ヤマタノオロチを倒す旅にでて、その旅の中で手に入れた力を使い、各地のタタリ場を浄化し、植物を蘇らせるゲーム」となります。ここで大事なのはテーマが目的の意味を補強しているところとなります。
このように、ゲームの目的とテーマをリンクさせることによってストーリーが思いつきやすくなります。もしも、ストーリーが思いつかないのであれば、テーマの方をもっと膨らませてみる必要があります。
次にテーマからストーリーを導き出す
テーマから連鎖的に発想を広げてストーリーを引き出していきましょう。
引き続き、「大神」の例だと、「この世の命が、蘇る」から、「何故命が失われていたのか」「どのようにして蘇らせるのか」「何故命を蘇らせようとするのか」を考えることができます。ここで詰まってしまった時には資料を漁ってみましょう。
- ネタやアイディアのストック(ネタ帳とか)を見返す
- 本やゲーム、映画や新聞などを見る(自分が目標としている雰囲気にあったゲームの参考資料とかも良き)
- すでに設定済みの「キャラクター」や「世界観」を見返す
テーマはシナリオ内のセリフでは書かない
これはそのままの意味で、キャラクターたちがテーマをそのままセリフとして喋ると、プレイヤーはしらけてしまいます。テーマは口にして言うのではなく、ゲームを進めるうちにプレイヤーが自然と感じとってくれるものでないといけないのです。では、テーマはどのように書いていくべきでしょうか。
手法は二つとなります。
- キャラクターの選択、行動によって表現する
- ストーリーの展開によって表現する
後者はわかりやすいですが、前者の「キャラクターの選択、行動で表現する」場合は、テーマに絡めた選択肢を用意してプレイヤーにテーマを感じさせつつ考えさえることができます。
最後に
とりあえずポイントだけを書き出してみました。これに沿って僕が企画してるゲーム制作の方も進めていこうと思います。